叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 玖生さんの秘書という男性が説明してくれた。
 
 毎週、花を代えている。月々の予算を聞いて、花を考える。花を代えるのは週末か月曜日。イベントやお客様に合わせてもらうこともあると言われた。

 受付の担当者に紹介された。制服をもらって、説明を受けた。
 今日の担当者ふたりの横に椅子を置いてもらい、ひとりが接客している間に説明を受けていく。

 ホテルのフロントの仕事も少ししていたので、お客様をお迎えすることは同じだ。
 この会社のシステムさえわかればいいのだが、何しろ社員の顔や部署などを把握していないと難しいらしい。

 「織原さんって、お花の家元なの?」

 綺麗な巻き毛をいじりながら、聞いてくる。さすが、美人。受付って美人多いわよね。
 私は違う人種だから絶対なんで採用なのか理由が欲しいんだなとわかった。
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