叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「まだ家元ではありませんが、いずれなるかもというところです」

 「ふーん。だから、お花もやるってことなのね」

 「そうですね。あまり受付のほうでお役に立てないかもしれないです。よろしくお願いします」

 受付の名札に須藤って書いてある美人さんは、笑いながら返した。

 「いいわよ、そんなのは。それより、玖生さんの秘書と一緒に来たけど、どういうこと?」

 「あ、えっと大奥様と祖母が知り合いで……ここを紹介頂きました」

 「……なるほど。ということは、玖生さんとも知り合い?」

 「そうですね、最近お話しをしました」

 「玖生さんって冷たいよね。氷みたい」
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