叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 大通りを挟んで小道に入った。地下だ。これは、わからない。

 「あれー、礼子ちゃん。見ない人だね」

 入るとバーのような作り。

 「そうなの。新しい受付さんよ。織原さん」

 「いらっしゃいませー。初めまして、どうぞー」

 お姉言葉の男の人が声をかけてくれる。

 須藤さんって、礼子さんだったのか。初めて知った。

 彼女がカウンターの一番奥に座ったので、その隣に座る。

 「ここはね。夜はバーなのよ。昼は喫茶店。といっても、開いてるときとそうじゃないときがある。飲み過ぎたときは開いてない」
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