叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「須藤さんったら……」

 「それで、どうしてここにいるの?」

 「失業中だったんです。色々あって少し話しましたけど、男性に裏切られて前の仕事を辞めていたんです。そしたら、紹介してくれた大奥様から受付の仕事を勧められて。お花もセットだったので、乗っかってしまいました」

 「なるほどねー」

 「というわけで、まだ知り合って一ヶ月くらいですので、お話しすることはそれだけです」

 「そうかなー?あの様子は絶対気があるでしょ、あなたに……」

 須藤さんが面白そうにこちらを見てる。

 「というか、友達としてお付き合いしているんです。そういう人も周りにあまりいないようなので。特に、異性の知り合いがいないみたいで……」
< 92 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop