叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「そうね。お客さんに言い寄られて相談してたの。で、助けてってメールしたらすっ飛んできて、私を助けてくれた。それからかな。ああいうのに弱いのよ、女って……」

 「ああ、いいですねー。憧れます。本当にそういうことあるんですね。うらやましい、須藤さん」

 「だから、受付なんてやめろって言ってんだよ、笑えねえんだ。助けに行ったの実は三回あるんだ」

 「マジですか?」

 須藤さんは下を向いてしまった。

 「君も、気をつけろよ。男どもは受付の女の子をゲットするの好きな奴がたまにいるからな。何かあれば連絡くれたら助けに行くよ」

 「健ちゃんったら」

 「いいですよ。姫のナイトはひとりでいいんです。私はひとりで相手を蹴り倒して何とかします」
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