叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「そうか。裏切られたって言ってたから相当のことがあったのね。なるほど、御曹司だからこその裏切りだったってことね」

 須藤さん頭いいな。

 「まあ、そういうことです。身分の高い女性とお付き合いしてますよ、今頃」

 「……ひでえな」
 
 彼が言う。

 「騙された私が馬鹿なのかもしれないですけど……」

 「そんなことないだろ。人格の問題だな。別れるにしても、きちんと別れることはできるからな」

 なるほど。そうだよね。

 「あ、そろそろ時間ね。ごめん、食べられた?」
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