ももいろ恋心

♡・キミの生徒手帳・♡

「おはよ~!」

「おはよッ!」

"ねぇねぇ、昨日のテレビ見た?"

"今日数学あるんだけど!だりぃ~…"

いつもの通学路、皆の話し声が耳に入ってくる。
中には挨拶してくれる人、スクールバッグパンパンな人、つまづきそうになってる人とか……

皆、元気だなぁ~

皆を眺めながらそんな風に思ったりしてる。


―――ドタッ

「きゃっ」

「…っててッ。キミ、大丈夫?」

「あ、は、はいっ」

突然後ろからぶつかられ思わず転んじゃう私。
ぶつかって来た男子も転んでる。

その男子は、スッと立ち上がって私に手を差し伸べてくれる。

差し伸べてくれた手を取り立ち上がる。

「あ、ありがとう…ごさいますっ!」

ネームの色を見る限り3年生みたい。
危ない、危ない…タメで話しちゃうとこだった。

「本当ごめんね~じゃっ!」

――パタッ

「ん?これ…。」
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