元カノからのプレゼント
そして卒業式が終わった後、ホッとしている葉一に月が「今日で卒業だね」と腕を絡ませてくる。その腕を葉一は思い切り振り払った。
「悪い。ずっと我慢してたけど、今日ちゃんと言うって決めてた。別れてほしい」
「えっ?ちょっと待ってよ?何でよ?私、ちゃんと葉ちゃんに尽くしてきたじゃない!葉ちゃんを大切にしてきたじゃない!」
そう月は泣きながら言ったものの、葉一はそれを無視して家に帰り、電話もLINEもブロックした。そして大学のある県に引っ越し、そこで月との関係は終わったのだ。
しかし、月との交際が葉一に暗い影を落とした。女性と交際することが怖くなり、葉一は大学でサークルに入らず、合コンにも一度も参加したことがないまま、とある会社に就職した。
仕事だけをして葉一は過ごしていたものの、部長から「娘に会ってみないか」と言われ、会って話をしてみると意気投合し、そのまま交際をして婚約に至ったのだ。
もうすっかり月のことなど葉一は忘れていた。だからこそ、こんなところで再開したことに体が震えてしまう。
「悪い。ずっと我慢してたけど、今日ちゃんと言うって決めてた。別れてほしい」
「えっ?ちょっと待ってよ?何でよ?私、ちゃんと葉ちゃんに尽くしてきたじゃない!葉ちゃんを大切にしてきたじゃない!」
そう月は泣きながら言ったものの、葉一はそれを無視して家に帰り、電話もLINEもブロックした。そして大学のある県に引っ越し、そこで月との関係は終わったのだ。
しかし、月との交際が葉一に暗い影を落とした。女性と交際することが怖くなり、葉一は大学でサークルに入らず、合コンにも一度も参加したことがないまま、とある会社に就職した。
仕事だけをして葉一は過ごしていたものの、部長から「娘に会ってみないか」と言われ、会って話をしてみると意気投合し、そのまま交際をして婚約に至ったのだ。
もうすっかり月のことなど葉一は忘れていた。だからこそ、こんなところで再開したことに体が震えてしまう。