〜私の推しと、バイト先の推し似の先輩〜

「やっぱりもあちゃんらしいな。」


ジューンブライド、か。

今が6月なこと、今思い出した。

たぶんこの2人ならジューンブライド伝説がなくてもずっと幸せな家庭を築いていけるんだろう。


「ジューンブライド、いいなぁ。」

またぽつりと独り言が零れる。


「なーに? 依里紗ちゃん結婚したいのー?」


……!?


「… なんだ、月瀬さんですか。」

驚いた。急に声かけられるのは心臓に悪い。


そんな私の様子に笑っている月瀬さんをみて、思わず睨んでしまう。

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