〜私の推しと、バイト先の推し似の先輩〜
「ごめんね? 依里紗ちゃん怒らないで?」


「怒ってないですよ。 ただ睨みたくなっただけです。」


「それ怒ってるっていうんだよー 。」

困ったように笑う。


あーあ、ほんとに調子狂う。


「ひとつ否定しますけど、私結婚したい訳じゃないですよ。」

そうだ。これだけは否定しないと。


「そーなの? じゃあなんでジューンブライドいいなーなんて言ってたの?」

次は月瀬さんの方が驚いた顔をした。


「当たり前ですよ。彼氏いないし。ジューンブライドって言ってたのは、まぁ… あれです。色々あるんですよ。」

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