花束とメロディを君に。
月城高校の今年の1年の中にはトップに立つ4人組がいる。
全員が管弦楽部に所属していると有名だ。
白土恭介
オレンジベージュの髪色が似合う明るくて可愛らしい性格で女子の母性本能をくすぐっているそう。
有馬友樹
年上に見える落ち着きと紳士的な性格から女子の視線を集める。
神崎李人
あまり表に出てくることはない。
しかし、端正な顔立ちとスタイルから女子から人気がある。
そして、立花蓮
4人組の中でも最も多くの視線を集める。
端正な顔立ちとスタイル、
そして秀才、運動神経抜群と完璧すぎる。
しかし、告白を何度されても付き合ったという噂は耳にしたことがない。
むしろ玉砕して終わるという話が噂されているほどに立花蓮はクールだ。
「って、感じなんだけど花理は誰に惹かれたの?」
「惹かれたっていうか、なんというか。
なんか知ってみよっかなみたいな。」
「それが惹かれたってことでしょ。」
「そうなのかな?」
惹かれたって言われても、思い浮かぶのは蓮くんのことだ。
あのヴァイオリンの音が忘れられない。
「じゃあさ、今度の定期演奏会見に来てよ!
4人組もいるんだし。」
「行きたい!いつ?」
「それが、今週の土曜日なんだけど」
「え!チケット持ってないよ!」
「大丈夫!私のお母さんがチケット買ってたんだけど、仕事入っちゃっていけないって言われちゃて。だから、1枚余ってるの。」
「やったー!行かせていただきます。」
「うん!見に来てね!」