花束とメロディを君に。
来たのはいいんだけど、どこにいけばいいんだろう。
とりあえず中に入り、楽屋っぽいところまで来た。
「あなた誰?」
ふと、後ろから声がかかった。
振り向くと、腕を組んで不満そうな顔をする女子生徒がいた。
「あ、ちょうど良かった!あの、立花蓮くんに届けたいものがあって。どこにいるか教えていただいてもよろしいでしょうか!」
「は?あんた蓮くんのなに?
もしかしてファン?」
「え?違くて、蓮くんがお弁当忘れちゃったらしいので、、」
「なにそれキモイんだけど。」
「蓮くんのリアコ?」
「マジか、ウケる。」
話していた子の後ろから2人増えて、笑われる。
「なにしてるの?」
「え!り、李人くん!」
「私たちは何もしてない!」
「ただ、この子が蓮くんを追いかけてて、だから、、」
「だから?」
「なんでもない、、」
急に現れた男の子の圧に負けて、3人組はどこかへ逃げていった。
「で、君は?蓮のおっかけ?」
「違います!」
「やっぱり、君か。蓮の家に来てる子。」
前で話す人は、同い年とは思えないスタイルと顔立ち。
蓮くんにも負けないルックスをしている。
きっとこの人が、、
「僕は神崎李人。蓮から君のことを聞いたよ。」