花束とメロディを君に。
「なになに!蓮ちゃん彼女いたの!」
「ちげぇ。」
「ごめんね。お楽しみ中にぃ」
「うっせぇ。」
「もー!そんな冷たくすると、もうヴァイオリンかさんからな!」
「…」
「あ、勝った。」
つい、花理が口に出してしまうと蓮に静かに睨まれた。
「君何ちゃん?」
ぱっちりな綺麗な二重を向けられ、一瞬固まってしまった。
「まず、自分のことからだろ。」
「あ、そうだね!
僕、白土恭介!よろしく!」
全ての文章にびっくりマークつけなきゃいけないぐらい、明るく元気な人だ。
お前は、とでも言うかのように蓮は花理に視線をうつす。
「私は七瀬花理です。よろしく?」
「あはは!なんで疑問系!
花理ちゃんかあ。あ、聞いたことあるな。」
「聞いたこと?」
「まぁ、なんでもないよ!っで、そろそろ来るのが「恭介お前遅いぞー」
「ごめん!めっちゃ忘れてたわ!」
またまた、ドアからやってきた。
確か、
「有馬友樹!」
「え?なになに。」
つい指をさして叫んでしまった。
「え!花ちゃんなんで、俺のこと知らないのに友ちゃんのこと知ってるの!」
「え、いや、ちょっと聞いたことあっただけ!」
言えないー。
私のお友達の天音が有馬友樹を目で追っているのを見てましたとか、言えないなー。