運命の恋を、君と…
御子が蓮花の横に座り直し、背中をさする。

「でも…俊英も仕事で忙しいんだろうなとか……もし…彼女さんとかいたら……って…考えたら…出来…なくて。
ずっと…会いたいの…我慢してた……」

「そっか…
………ったく…蓮花らしい(笑)」

「御子と祭田さんに、とても感謝してるの……!
二人が……俊英に会わせてくれた……!
ありがとう!」
泣きながら微笑み、御子に礼を言う。

「フフ…どういたしまして!
てか!私も酔ってんかな?
私も、もらい泣きしたじゃん!
…………ほら!涙!拭いて!」
紙ナプキンを渡す、御子。

「フフ…御子も!(笑)」


「………大事に…しないとな!」
一心が、俊英の肩を叩く。

「あぁ!」
そんな一心に微笑む。


「あー、鼻かみたい!」
「私も!」

「今ならいいわよね」
「二人はいないし!」
そう言って、鼻をかみだす二人。


「…………え?入んない方がいいかな?」
「別にいいだろ」
窺うように言う一心に、俊英は淡々と言って襖を開けた。

同時に振り向いた蓮花と御子。
二人の顔は、涙でぐちゃぐちゃになっていた。

「「プッ…!!」」
その顔に、思わず噴き出す俊英と一心。

そのまま大爆笑するのだった。


それから一心達と別れ、自宅マンションにゆっくり歩いて戻る俊英と蓮花。

「フフ…」
「まだ、笑ってる……」

「だって、化粧が……(笑)
フフフ…」

「もう!笑わないでよ!
ちゃんと、お化粧直したでしょ!」

「うん、可愛い!」

「は?なんか、全然嬉しくない!」

「フフ…」

「まだ笑うの!?
私、怒ってるんだよ?」

「うん、好き!」

「は?
話、噛み合ってないよ?」

「俺も、嬉しかった!」

「え?」

「蓮花に再会できて、ほんと良かったと思ってる!」

「俊英…」

「俺は、どんな蓮花でも好きだから!」

「え?うん…/////」

「だから、遠慮せずにぶつかってこいよ!」

「フフ…ありがとう!」

「俺が全部、受け止めてやる!!」

「うん…!!」

「我慢なんて、なくしてやるから!」

「うん!
じゃあ……
私と仕事どっちが大事!?とか?(笑)」

「あー(笑)
それは……………」

「わかってるよ!」

「「どっちも(蓮花が)大事!!」」
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