運命の恋を、君と…
「え?」

「まぁ、病気だったんだから当たり前だけどよ。
蓮花にそんな風に思われていいなぁ!」

「………」
(な、なにこれ…俊英が、か、可愛い…/////)

「あ…退いた?」

「……プッ…フフ…ハハハーッ!!」

「な、なんだよ…」

「俊英が、可愛い~(笑)」

「うっせぇな!!」

「そんなに好きなんだ?私のこと(笑)」
少し、からかうように言う。

「………」
そんな蓮花を見て、黙り込んでしまう俊英。

「え?お、怒った?
━━━━━━!!!!?」
窺うように見上げ言うと、俊英に繋いだ手をそのまま引き寄せられた。
グッと顔が近づき、俊英の顔がド・アップになる。

「好きだよ」

「……/////」

「いや、それ以上かも?」

「え…////」

「なんかさ。
日に日に、ヤバいんだよなぁ~」

「ちょっ…////俊英、ここ、街のど真ん中…/////
顔、近…い…/////」

「好きって気持ちが、募るっつうか…
俺だけ見ててほしいって思うんだ。
だから、みっともねぇヤキモチ妬いてしまう」

「………俊英」

「ん?退いた?よな?(笑)」

「こっち来て!」
俊英の手を引き、人気のない路地裏に移動する。

「どうした?」

蓮花はキョロキョロして辺りを確認し、人がいないことを確認する。

「俊英、私も大好きだよ!」
そう言って、俊英の頬に触れキスをした。

一度目を見開いた俊英。
でもすぐに、嬉しそうに目を瞑った。



「━━━何、食う?」

「うーん…
カレーは?
確か………ここ!」
スマホを操作し、画面を見せる。

「あぁ!いいよ!」
「御子がね。
一心くんと行って、凄く美味しかったんだって!」

「へぇー!
………………ん?
一心くん?」

「うん」

「いつから“一心くん”呼び?」

「へ?昨日」

「だから!いつ!
そんなことになったんだよ!?」

「えーと……
お店の前で別れる時に、一心くんにそう呼んでって言われたの。
俊英が、会計してた時!」

「はぁ!?
なんか、むかつく」

「へ?ダメ?」

「ダメ!
……………じゃねぇけど…
じゃねぇけど!!
まさに今、ヤキモチ妬くっつう話したじゃんか!」

「……フフ…フフフ…」

頬を膨らませる俊英に、蓮花はなんだか幸せな気持ちになるのだった。
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