運命の恋を、君と…
「━━━━蓮花…蓮花……俺を見て?」

ベッドに移動して抱き合っている、二人。
スプリングの音が響く中、甘い俊英の声が蓮花の耳に入ってくる。

「や…恥ずかし…/////」
蓮花は、枕に顔を埋めていた。

「ちゃんと見てろよ。
誰に抱かれて、誰に愛されてるか」

「やだ…/////」

「………ったく…」
俊英は蓮花の背中に手を回し、グッと起こした。

「え……ちょっ…んんっ…!!?」
繋がったまま起こされる。

「これで、見つめ合える!
あ!イキそう?」

「……/////」

「ほんっと、可愛いな!」

「/////意地悪してない?」
「フフ…ちょっとしてる(笑)」

「もう!」
「蓮花が可愛いからだろ?」

「なんか、嬉しくない…」
「フッ…」

蓮花が俊英の頬に触れる。
そしてゆっくり撫でた。

気持ち良さそうにすり寄せ、蓮花の手に自身の手を重ね握る俊英。

「………私も…」
「ん?」

「初めてだよ」
「え?」

「俊英だけ」

「………」

「ずっと、一緒にいたいと思えた人」

「フフ…あぁ、嬉しい!」

「……………大学生の時、彼ができたの」
突然の蓮花の話に、俊英の手を握る力が強くなる。

「は?
蓮花!ちょっと、待て!
この状態で、元彼の話聞きたくねぇんだけど!
てか!この状態じゃなくても、聞きたくねぇ!」

「とっても優しい人だった」

「だから!マジで!やめてくれ!
嫉妬で、おかしくなりそう……!」

「でも、優しいだけだった………」

「え?」

「どうしても、俊英と比べちゃってた。
俊英もとっても優しいけど、それは時には厳しいことも言ってくれてたでしょ?
でも、それはいつも“私のため”だった。
別れる時に、彼に言われたの。
“嫌われたくなくて”必死に取り繕ってた、って。
でもね。
それ……私も同じだった。
嫌われないように、必死で良い彼女を演じてた」

「蓮花…」
蓮花の目から涙が溢れて、俊英が優しく拭う。

「でも、俊英は違う!
確かに私、我慢しちゃうけど……
ありのままでいられるの!」

「あぁ!」

「俊英、好きだよ!」

「俺も!」

「好き、好き、大好き!」

「フフ…嬉しい!
てか、蓮花」

「ん?」

「もうそろそろ、限界……/////
動いていい?」

「へ?」

「………てか…わかってる?
俺達の今の状態」

「あ…/////」

「今度は、俺を見てろよ?
ちゃんと、俺に抱かれて愛し合ってるって思い知って!」

それから二人は、熱い夜を過ごした。
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