運命の恋を、君と…
「………大丈夫だよ!」

『え?蓮花?』

「大丈夫!
嫌いになったりしない!
むしろ、好きすぎてどうしたもんかと自分に突っ込んでたとこ(笑)」

『蓮花…』

「フフ…さっきもね。
お風呂入ってる時、ずーっと俊英のこと考えてたの!(笑)」

『そうか……!
嬉しい!
でも、俺もずーっと蓮花のこと考えてるぞ!』

「フフ…
おバカカップルだね!私達(笑)」

『フッ…いいじゃん!バカップル!(笑)』

「フフ…
……………俊英!」

『ん?』

「━━━━━大好きだよ!
大好き!
だから、不安にならないで?
俊英のこと、嫌いになったりしないから!
ウザいくらいに、好きでいるから覚悟して?」

『………俺も。
スゲー好き!
蓮花のことが好きすぎて、おかしくなってる!
本当は蓮花にこっちに来て欲しい……!
てか!今すぐ俺がそっち帰りてぇ!』

「フフ…
ダメだよ!
招待していただいたんだから、ちゃんとお祝いしないと!
あと、どんな結婚式だったか教えて?
今後の参考に!」

『わかった!』

「じゃあ…俊英。寝るね!
あんま声聞いてると、逆に寂しくなるの……」

『ん、わかった。おやすみ!』
「おやすみなさい!」



次の日━━━━━━

結婚式は昼からなので、俊英は一心と近くを散歩していた。

「一心」
「んー?」

「昨日は悪かったな」
「んーん。
蓮花ちゃんと、喧嘩でもしたんでしょ?どうせ」

「喧嘩っつうか…
まぁ、そんなとこだな(笑)」

「仲直りできた?」

「あぁ!」

「良かったね!」

「一心はさ」

「ん?」

「なんでそんな、穏やかでいれんの?」

「はい?」

「御子さんとの結婚のこと!!
…………一心は、本当は“誰よりも”恐ろしくて、強くて、我慢なんかしない。
だから御子さんのこと待ってられるお前って、なんか一心じゃねぇっつうか」

「御子のことに関しては、弱いよ?俺(笑)
ヘタレもいいとこ」

「嫌われたくねぇからとか?」

「うん、まぁね!」

「フッ…フフ…ハハハッ!!」
思い出したように笑う、俊英。

「は?そんな笑うとこ?
バカにしてるでしょ!?」

「チゲーよ!
俺と同じだと思ったら、なんか可笑しくて!!」
昨晩の自分自身を思い出し、腹を抱えて笑う。

相手を好きすぎて、臆病になってしまう。
本当は、思い通りにしたいのに“嫌われたくなくて”強くでられない。

「難しいな、恋愛って(笑)」
「ん?
そうだね……(笑)」

二人は、自嘲気味に笑うのだった。
< 44 / 61 >

この作品をシェア

pagetop