運命の恋を、君と…
「皆さんは、ご結婚は?」
「してませーん」
「俺もです」
「祭田と冬澤は、婚約中みたいなもんだろ?」
一心と俊英に、友人が突っ込む。
「えー、でも御子りん、なかなかOKしてくんないもーん!
てか!昨日話したでしょ!」
「え……」
「ん?」
「みこ…?
…………いや、まさかな……!」
「寺北さん、なんすかー?」
「あ、いや、僕の大学の友人に“御子”って名前の女性がいるので、つい……」
「へぇー!
まさか、同じ“御子”?」
「寺北さんは、大学はどこ?」
俊英が聞く。
「━━━━◯◯大だよ」
「「「え………」」」
俊英達が、目を見開いた。
「え?じゃ、じゃあ……御子は、須野原 御子のこと?」
「嘘……
て、ことは……蓮花ちゃんのことも?」
「え?うん。
水原 蓮花だよね?」
「あんた、蓮花ともダチ?」
「あ、うん。そう…なるのかな?
冬澤さんは、蓮花とはどんな?」
「今話してた、婚約者だ」
「え?じゃあ…君が、蓮花の高校の時からの想い人?」
「そうだ」
「君が……
そうか……君が……!
フフ…会っちゃったな(笑)」
「なんだよ!」
「あ、いや(笑)
蓮花に、婚約者に会わせてって言ったら、断られたから。
まぁ、当然だろうけど!
でも、僕には会う権利あるんじゃないかなって思って」
「なんで?」
「大学の時、僕は蓮花と付き合ってたんだ」
「え?じゃあ、お前が……」
「蓮花ちゃんの、元彼?」
「そうだよ」
互いに無表情で見つめ合う、俊英と閃。
「フフ…」
閃が噴き出した。
「なんだよ」
怪訝そうな顔をする、俊英。
「やっぱ、良いもんじゃないね……お互い」
「は?」
「大切な彼女の、他人の知らないことを知ってる人間が目の前にいるなんて」
「あぁ、そうだな」
「………幸せにしてあげてよ」
「当たり前」
「蓮花はずっと……“君のことしか”想ってなかった。
一途に、ただ君だけを」
閃の表情が、切なく曇る。
「寺北…」
「蓮花と別れてからも、ずっと想い続けてて思ったことがあるんだ。
蓮花と付き合ってた期間。
蓮花は、僕を見てなかったんだなって━━━━━━」
「してませーん」
「俺もです」
「祭田と冬澤は、婚約中みたいなもんだろ?」
一心と俊英に、友人が突っ込む。
「えー、でも御子りん、なかなかOKしてくんないもーん!
てか!昨日話したでしょ!」
「え……」
「ん?」
「みこ…?
…………いや、まさかな……!」
「寺北さん、なんすかー?」
「あ、いや、僕の大学の友人に“御子”って名前の女性がいるので、つい……」
「へぇー!
まさか、同じ“御子”?」
「寺北さんは、大学はどこ?」
俊英が聞く。
「━━━━◯◯大だよ」
「「「え………」」」
俊英達が、目を見開いた。
「え?じゃ、じゃあ……御子は、須野原 御子のこと?」
「嘘……
て、ことは……蓮花ちゃんのことも?」
「え?うん。
水原 蓮花だよね?」
「あんた、蓮花ともダチ?」
「あ、うん。そう…なるのかな?
冬澤さんは、蓮花とはどんな?」
「今話してた、婚約者だ」
「え?じゃあ…君が、蓮花の高校の時からの想い人?」
「そうだ」
「君が……
そうか……君が……!
フフ…会っちゃったな(笑)」
「なんだよ!」
「あ、いや(笑)
蓮花に、婚約者に会わせてって言ったら、断られたから。
まぁ、当然だろうけど!
でも、僕には会う権利あるんじゃないかなって思って」
「なんで?」
「大学の時、僕は蓮花と付き合ってたんだ」
「え?じゃあ、お前が……」
「蓮花ちゃんの、元彼?」
「そうだよ」
互いに無表情で見つめ合う、俊英と閃。
「フフ…」
閃が噴き出した。
「なんだよ」
怪訝そうな顔をする、俊英。
「やっぱ、良いもんじゃないね……お互い」
「は?」
「大切な彼女の、他人の知らないことを知ってる人間が目の前にいるなんて」
「あぁ、そうだな」
「………幸せにしてあげてよ」
「当たり前」
「蓮花はずっと……“君のことしか”想ってなかった。
一途に、ただ君だけを」
閃の表情が、切なく曇る。
「寺北…」
「蓮花と別れてからも、ずっと想い続けてて思ったことがあるんだ。
蓮花と付き合ってた期間。
蓮花は、僕を見てなかったんだなって━━━━━━」