運命の恋を、君と…
「━━━━俊英…」

「俺、蓮花に再会して、あの頃の気持ち思い出した。
な?また、やり直そ?」
蓮花の頬を包み込んで、言い聞かせるように言う。

「いいの?私で」
また、蓮花の瞳が潤みだす。

その蓮花の目元を拭いながら、微笑んだ。
「うん。
蓮花がいい。
これからまた、二人で育も?」

「フフ…育むの?(笑)」

「そ!育てるんだ!
あの頃とは違って、大人だろ?
また違う発見があるかもだし!」

「私も…////」

「ん?」

「私も、思い出してた。
今日、再会してからずっと……━━━━━━━」



その後二人は、俊英のマンションにいた。

「蓮花。
ここ!来て?」
ソファに座った俊英が、自身の膝をトントンと叩く。

「え?そこって…」

「見ての通り、膝」

「いや、わかるよ」

「うん。はい、おいで?」
今度は、両手を広げてきた。

「お、重くない?」

「重くはないでしょ。
俺が、蓮花の膝に乗るってなると“うーん…重くね?”ってなるけど」

「そりゃ、そうだけど」

「つか!
往生際、悪くね?」

「え?」

「真面目な蓮花が俺の家に来た時点で“覚悟”して来てんだろ?」

「………/////」

「俺に何をされるかも、わかってるだろ?」

「………/////」

「早く来ねぇと、無理矢理いくよ?」

「座ります…」

「ん。どうぞ?」
「どうも」

恐る恐る、俊英の膝に横向きに座った蓮花。
「ひゃはは…!」
俊英が変な笑い方をする。

「へ!?ご、ごめん!
重い!?痛い!?」

「チゲーよ!
くすぐってぇんだよ!
もっと、おもいきって座れ!
あーもー、つか!跨いでよ!」

「う、うん…」
座り直し、向き直った蓮花。

俊英が、少し蓮花を見上げて言った。

「蓮花」
「な、何?////」

「ここまで来て、こんなこと聞くの変だけどよ」
「うん」

「ほんとにいいの?」

「え?」

「俺さ、たぶん止まんねぇよ?」

「うん。
どうして今更聞くの?」

「だって、最低でも10年はご無沙汰だったんだよな?」

「え?あ…/////まぁ…
嫌かな?
処女みたいなもんだし…」

「いや、そんなことねぇよ?
関係ねぇもん。
とりあえず、途中で怖かったら言えよ?
痛いとか、怖いとか、我慢すんなよ?
お前、我慢するクセあるから」

蓮花が頷くと、俊英は微笑んで口唇を重ねてきた。
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