運命の恋を、君と…
「蓮花を迎えに行こうかな?」
蓮花にメッセージを送る。
【仕事中、ごめんな。
終わったら、連絡くれ。
危ないし、迎えに行く】
するとすぐに“既読”になり、返事が返ってきた。
【終わったよ!
今、電車の中♪】
「マジで!?」
【じゃあ、駅まで迎えに行く!】
俊英は、嬉しそうにマンションを出た。
“早く、蓮花に会いたい”
その気持ちだけに支配されたように、ただ駅に駆けていく。
駅に着くと、まだ電車が着いていなくて俊英はベンチに座り待つことにした。
しばらくすると電車が着く音がして、改札口に向かった。
俊英達の自宅マンションの最寄り駅は、そんなに大きな駅ではなく、改札口から電車が見える。
ドアから、蓮花が降りてくるのが見えた。
俊英の顔が、思わずほころぶ。
しかし━━━━━一瞬で黒く染まった。
蓮花が電車内にいる男性に、微笑み手を振っていたからだ。
電車が行ってしまい、蓮花が改札口にいる俊英に気づいた。
「俊英!!」
微笑み、駆け寄ってくる蓮花。
「おかえり」
「フフ…ただいま!」
「今の誰だよ」
鋭い視線で言う。
「え?」
「今、手ぇ振ってただろ?
あの男誰!?」
「沖野くんだよ。
私が今、指導係をしている後輩の男性なの」
「コクられたって奴?」
「え?なんで、知ってるの?」
「今日、一心から聞いた。
昨日、蓮花がコクられたらしいって」
「そうなんだ。
でも、ちゃんとお断りしたよ。
沖野くんも、わかってくれた」
「わかってる。
だったらなんで、あんな仲良く帰ってんだよ!?」
「仲良くって…
ウチの職場、みんな仲良いんだよ。
男性・女性関係なく」
「一緒に帰ってきたっつうことは、残業そいつとしたんだろ?」
「………」
「なんだよ」
「確かに沖野くんいたよ。
でも、同僚達もいたんだよ?
御子は一心くんとデートの約束があったから、途中までだったけど……
ギリギリまでいてくれた。
沖野くんも含めてみんな、最後まで私のために残ってくれたの。
私が明日までに纏めなきゃいけない資料の入力ミスをしちゃって、みんなが残って一緒に手伝ってくれたの。
沖野くんも同じ電車だから一緒だっただけで、途中まで他にも同僚達がいた。
沖野くんが一番遠いから、最終的に二人だったってだけ。
とにかく、俊英が思うようなことはない。
私が好きなのは俊英だよ。
それでも疑うなら、御子や他の社員に連絡して聞いてみる?」
蓮花は切なく瞳を揺らし、淡々と話しながらスマホを出した。
そして、俊英に渡してきた。
蓮花にメッセージを送る。
【仕事中、ごめんな。
終わったら、連絡くれ。
危ないし、迎えに行く】
するとすぐに“既読”になり、返事が返ってきた。
【終わったよ!
今、電車の中♪】
「マジで!?」
【じゃあ、駅まで迎えに行く!】
俊英は、嬉しそうにマンションを出た。
“早く、蓮花に会いたい”
その気持ちだけに支配されたように、ただ駅に駆けていく。
駅に着くと、まだ電車が着いていなくて俊英はベンチに座り待つことにした。
しばらくすると電車が着く音がして、改札口に向かった。
俊英達の自宅マンションの最寄り駅は、そんなに大きな駅ではなく、改札口から電車が見える。
ドアから、蓮花が降りてくるのが見えた。
俊英の顔が、思わずほころぶ。
しかし━━━━━一瞬で黒く染まった。
蓮花が電車内にいる男性に、微笑み手を振っていたからだ。
電車が行ってしまい、蓮花が改札口にいる俊英に気づいた。
「俊英!!」
微笑み、駆け寄ってくる蓮花。
「おかえり」
「フフ…ただいま!」
「今の誰だよ」
鋭い視線で言う。
「え?」
「今、手ぇ振ってただろ?
あの男誰!?」
「沖野くんだよ。
私が今、指導係をしている後輩の男性なの」
「コクられたって奴?」
「え?なんで、知ってるの?」
「今日、一心から聞いた。
昨日、蓮花がコクられたらしいって」
「そうなんだ。
でも、ちゃんとお断りしたよ。
沖野くんも、わかってくれた」
「わかってる。
だったらなんで、あんな仲良く帰ってんだよ!?」
「仲良くって…
ウチの職場、みんな仲良いんだよ。
男性・女性関係なく」
「一緒に帰ってきたっつうことは、残業そいつとしたんだろ?」
「………」
「なんだよ」
「確かに沖野くんいたよ。
でも、同僚達もいたんだよ?
御子は一心くんとデートの約束があったから、途中までだったけど……
ギリギリまでいてくれた。
沖野くんも含めてみんな、最後まで私のために残ってくれたの。
私が明日までに纏めなきゃいけない資料の入力ミスをしちゃって、みんなが残って一緒に手伝ってくれたの。
沖野くんも同じ電車だから一緒だっただけで、途中まで他にも同僚達がいた。
沖野くんが一番遠いから、最終的に二人だったってだけ。
とにかく、俊英が思うようなことはない。
私が好きなのは俊英だよ。
それでも疑うなら、御子や他の社員に連絡して聞いてみる?」
蓮花は切なく瞳を揺らし、淡々と話しながらスマホを出した。
そして、俊英に渡してきた。