運命の恋を、君と…
相愛
クリスマス。

14年振りの、蓮花とのクリスマス。
俊英は、浮かれていた。

そして、蓮花にプロポーズしようと計画していた。


仕事終わりに、蓮花を迎えに行く俊英。
旅行カバンを持った蓮花が出てくる。

ドレスコードのあるレストランで食事をするため、蓮花はフォーマルな格好をしている。

「俊英!」
「お疲れ!」

「どうかな?」

「ん!
綺麗だよ!
スゲー綺麗!」

「フフ…ありがとう!」
ストレートな俊英の言葉。
蓮花は、嬉しそうに笑う。

その表情が可愛くて、俊英も微笑んだ。
さりげなく蓮花の鞄を持ち、反対の手で蓮花の手を握る。

「行こうぜ!」
「うん!」


レストランの個室で、豪華な料理に舌鼓をうつ。

「んー、美味しい~!」
「フフ…だな!」

「最高!
景色は綺麗でロマンチックだし、お料理は美味しいし!
つい去年まで、こんな日々を送れるなんて思ってなかったから」

「そうだな…」

「去年は、お母さんと二人でクリスマスパーティー……って言っても、いつもより豪華なご飯食べただけだけど(笑)
あ、あと!ちっちゃなケーキ買ってきて。
でもお母さんは食べれなかったから、私が二人分食べたの(笑)」

「へぇー!」

「………」

「ん?蓮花?」

急に黙ってしまった蓮花。
俊英は首をかしげて、顔を覗き込んだ。

「………俊英」

「ん?」

「好きだよ」

「ん?(笑)
どうした?改まって」

蓮花はフォークとナイフを置くと、一度立ち上がり壁にかけていた自身のコートのポケットから小さな箱を取り出した。

そしてテーブルに戻り、俊英の前にその箱を開けて置いた。

「え……え?え?
な、なんだ?
ピアス?」


「━━━━━━冬澤 俊英さん」

「え?」

「私と、結婚してください!」

「………」

「………」

「………」

「………な、なんか言って?俊英」

俊英は、完全に固まっていた。

「………」

「俊…英…」

OKをもらえると勝手に思い込んでいた、蓮花。
何も言わずに固まっている俊英を見て、不安になる。

「なん…で……?」

「え?」

「それ、俺のセリフなんだが」

「え……」

俊英も蓮花と同じように立ち上がり、コートの内ポケットから小さな箱を取り出した。

そして、蓮花の足元に跪いた。
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