運命の恋を、君と…
“だって、ぐったりしてんだろ?”

そう言われて抱えられ、あっという間に風呂場に連れていかれた蓮花。

「━━━ちょっ…どこ触って…/////」

「は?洗ってやってんだから、動くな!」

「ひゃぁ!!?
フフ…くすぐった…い…ぃ…」

「こら!ジッとしてろって!!」

「でも、なんで手で洗うの?
スポンジは?」

俊英は、手で蓮花の身体をまさぐるようにこすっていた。

「お前、知らねぇの?
手で洗った方が、肌にいいだぞ!」

「え?」

「スポンジとかタオルとかって、意外に肌が傷つくんだぞ!
昨日抱いてて思ったけど、肌、綺麗だよなぁ…/////
高校ん時と変わんない!」

「だからって…/////な、なんか…エロいし……
やだ…/////」

「やだ…だって!(笑)
可愛いな、蓮花」

「ちょっ…私で遊んでない?」

「ハハッ!
可愛いなって見てる(笑)
声、我慢しなくていいからさ。
聞かせてよ、可愛い声。
興奮する!/////」


それから、浴槽に並んで浸かる。
「蓮花」
「ん?」

「お前、ほんと可愛いのな…!/////」

隣で赤くなっている蓮花を見ながら、微笑む俊英。

「あ、ありがと…////
……………てか、俊英ってこんな甘かったかな?」

「ん?甘い?」

「うん。
昨日もある意味…処女みたいな、久しぶりのエッチだったでしょ?」

「うん」

「確かに緊張したけど、全く怖くなかった。
俊英が優しくて、甘くて…////
むしろ、ずっとこうしてたいって思ったくらい////」

「そっか!良かった!
甘いかどうかは、わかんねぇけど…
とにかく、蓮花を怖がらせないようにはしてた。
もう……傷つけたくなかったし」

「え?」

「蓮花は、ずっと色んなこと我慢してきたんだろ?
もちろんしゃーねぇことだが、本当は遊びたかっただろうし、恋だってしたかったんじゃねぇの?
蓮花は真面目だから、ほっとくなんてできなかっただろうし!
それに……俺も、高校ん時傷つけただろ?
結構、俺の都合で振り回してたし。
だから…さ…
今後はもう、傷つけたくねぇなって思ったんだ!」

「俊英…」

バシャッと湯が揺れて、俊英が蓮花の手を掴み引き寄せた。

「根拠はねぇけど……
蓮花を、俺が幸せにしたい……!」

そして、そのまま抱き締めるのだった。
< 8 / 61 >

この作品をシェア

pagetop