結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
止められて彼はかなり不満そうだが。

「水着の写真を撮られるのは、ヤダ」

「なんでだよ?
こんなに可愛い純華、画像で残しておきたいに決まってるだろ」

「はぁ……」

なんかめっちゃ力説されたけれど、そんなに?

「SNSとかにアップしないし、絶対誰にも見せない。
というか水着の純華とか俺以外のヤツが見るのは許さん」

誰にも見せないというのは安心だが、なんか後半、独占欲がダダ漏れになっていませんか?

「これは俺がひとりで楽しむ用だから、心配するな」

力強く言い切られたが、それはそれでなんかヤダ。

「というわけで、もっと撮らせろ」

「ちょっ、まっ……!」

言うが早いか、また矢崎くんが写真を撮り出す。
遊んでいると思ったのか、イブキまで寄ってきた。
水着姿を撮られるのはなんか恥ずかしいが、誰にも見せないというし、矢崎くんも楽しそうだからいいか。

せっかくなので海に出て遊ぶ。
この広いビーチが私たちだけのものなんて贅沢、あっていいのかな。

夜は庭でバーベキューをした。

「純華ー、肉、焼けたぞー」

「はーい」

お皿を持っていき、焼けたお肉をテーブルに運ぶ。
すぐに矢崎くんも来た。

「凄いごちそうだね」

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