結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
最終章 一番のサプライズ
「紘希。
明日だけど……」
食後のコーヒータイム、紘希に明日の確認をする。
「ごめん。
俺、朝食食べがてら会長と打ち合わせがあるんだ」
「そう……」
自分の結婚式の日だというのに、朝から打ち合わせがあるとは大変だな。
紘希は次期跡取りとして専務に就任し、今は社長の下で経験を積んでいる。
「そんな顔するな。
時間までにはちゃんと、行くからさ」
「えっ、別に淋しいとか思ってないもん!」
笑いながら彼が、ガシガシ私の頭を撫でてくる。
それに唇を尖らせてむくれたら、そこに口付けを落とされた。
「……そうやってすぐ、機嫌を取ろうとして」
「だって純華は可愛いから、すぐキスしたくなるんだけど?」
紘希は涼しい顔をしている。
それに嬉しいと思っている自分もいるので、彼には勝てない。
「そういやあれ、大丈夫なのかな」
今日、会社で発表された人事を思い出し、眉間に皺が寄る。
「え、純華、もしかしてアイツらの心配してるの?」
それを見て紘希が、意外そうに声を上げた。
「アイツらの心配は全然してない。
アイツらにこれから迷惑をかけられる人の心配をしてるの」
子会社の鏑木親子は、会社を追放された。
とうとう正俊が女性から訴えられたのと、横領が発覚したのだ。
明日だけど……」
食後のコーヒータイム、紘希に明日の確認をする。
「ごめん。
俺、朝食食べがてら会長と打ち合わせがあるんだ」
「そう……」
自分の結婚式の日だというのに、朝から打ち合わせがあるとは大変だな。
紘希は次期跡取りとして専務に就任し、今は社長の下で経験を積んでいる。
「そんな顔するな。
時間までにはちゃんと、行くからさ」
「えっ、別に淋しいとか思ってないもん!」
笑いながら彼が、ガシガシ私の頭を撫でてくる。
それに唇を尖らせてむくれたら、そこに口付けを落とされた。
「……そうやってすぐ、機嫌を取ろうとして」
「だって純華は可愛いから、すぐキスしたくなるんだけど?」
紘希は涼しい顔をしている。
それに嬉しいと思っている自分もいるので、彼には勝てない。
「そういやあれ、大丈夫なのかな」
今日、会社で発表された人事を思い出し、眉間に皺が寄る。
「え、純華、もしかしてアイツらの心配してるの?」
それを見て紘希が、意外そうに声を上げた。
「アイツらの心配は全然してない。
アイツらにこれから迷惑をかけられる人の心配をしてるの」
子会社の鏑木親子は、会社を追放された。
とうとう正俊が女性から訴えられたのと、横領が発覚したのだ。