【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



「……お客様、管理人に暴力をふるった場合、
こちらも正当防衛をとらせていただく、
というのは承知しておりますか?」



 ひええ、ちょっとだけど、ヴァンのほほから血が出ちゃってる!



「生意気なガキめ! 何が管理人だ。ほら、かかってこいや!」



 そう、コズールが言った瞬間。



「そうか。じゃあ、遠慮はいらねぇよなあ?」



 ヴァンが凶悪な笑みを浮かべた。

 ひいい、当たり前だけど、めちゃくちゃ怒ってる!


 ヴァンはだんっと地面を蹴ると、一気にコズールとの距離を縮め、
 その胴体に向けて蹴りを放った。



「ぐはっ!」



 コズールはそのままふっとんでいってしまった。

 やっぱり、最後は蹴りで勝負をつけるのね……。



「この、やりやがったな、小僧!」



 えっ、ヴァンの蹴りを受けて、気絶しないなんて。

 よろよろと立ち上がるコズール。
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