【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

「ふふふ、じゃあ、とっておきの方法を教えてあげよう」



 メルダさんはおちゃめにウィンクした。



「うん!」



 わたしはもうワクワク、ドキドキだ。

 メルダさんの言葉を、今か今かと待つ。

 だから、あとになって、気づいたんだよね。

 この時からもう、メルダさんはわたしが恋愛で困っている張本人なんだって
 見抜いてたことに。

 完全に「キヨコの友人のマーメイド」の設定なんて、ふっとんでしまったことに。



「まず、その好きな人の『直してほしいところ』を心の中で5つ挙げてごらん。
難しかったら、3つでいいよ」

「え」



 そんな、なぜ「直してほしいところ」……? 

 普通は、「いいところ」でしょ。

 で、でもメルダさんが言うんだし、やってみよう。

 まずは、マオ。

 ……え? 3つって難しくない? 

 1つでも難しいよ。
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