【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 掃除の時間、わたしがおとぎ話の魔女のマネをして
 ホウキにまたがってたのを目撃した時なんかは、めちゃくちゃ笑われたっけ。

 そういうのは見てみぬふりをするのがマナーでしょ!
 
 あとは……。



「ふふふ、二人目の子は、ずいぶんと直してほしいところがあるんだね」



 メルダさんに笑われて、はっとわれにかえる。

 ……うん、ヴァンに関しては、まだまだあるよ。



「そんなに直してほしいところがあっても……。
それでも、好きなんだね」



 ……うん、そうなんだ。

 そうなんだね。

 マオに対する思いは、なんだか家族に対する気持ちと似てる。

 憧れの、お兄ちゃんみたい。

 でも、ヴァンは……。

 もー! って怒ったり、あきれたり、
 たいへんなことがあったりしても、ずっと一緒にいたい。

 そう思うと、急に心が晴れた。

 わたし、ヴァンのことが、好きなんだ。
< 137 / 303 >

この作品をシェア

pagetop