【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「ありがとう、メルダさん!」とお礼を言おうとしたら、
もうメルダさんの姿はなかった。
テーブルの上には、「お大事に! メルダ」のメモ。
ふふっ、メルダさんも、親戚のカッコイイおじさまみたい!
***
そうして、わたしがベッドに寝て二日目。
いつものように、マオがおかゆをもってきてくれた。
今度は、ちゃんと手でおでこの熱を測ってもらったよ!
「うん、熱は下がったみたいだな。レベルも3に上がっている。
戦闘経験のおかげだろう」
「え、ホント!?」
そっか、マオって職業鑑定士だから、賢者のメガネがなくっても、
顔をみるだけでレベルが分かるんだっけ。
いやー、順調にレベルが上がってきて、満足、満足。
でも、できれば今後は戦闘を避けたいです……。
あんなに怖いのは、まっぴらだよ!
「ここに来て、まだ二週間だというのに、本当におまえはよくやっている」
マオに言われて、考える。