【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「ヴァン、ここ、どこなの!?」
「あー、うるせーな。ぎゃーぎゃー騒ぐな。ここは、『お試しダンジョン』の地下二階だ」
「はあ?」
何言ってるの?
本来なら、ここは路地裏にあるボロいマンションの、地上二階の部屋になっているハズ……。
たった今、階段をのぼってきて、二階にあるドアから入ったんだもの。
それが、なんでいきなりダンジョンの地下二階になるワケ?
「……まさか、空間魔法?」
「そういうこと」
ヴァンはかる~く言ってみせた。
「ウソでしょ!
だって、こんなドア一枚へだてて別の場所に空間をつなげるなんて、聞いたことないよ。
空間魔法って、まず自分の魔力を移動先にきざんでないと、
座標が……」
「それ以上わめいたら、失格とみなす」
ぐっ……!
うう、黙るしか、ないか。
それにしても、ダンジョンって……。