【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 マオは、ふっとくちびるに笑みを浮かべた。



「それは、おまえも一緒だろう。
こんな路地裏にあるマンションで、
ダンジョンの管理人をしているやつらなんて、
アヤシイことこの上ないじゃないか。
それでも、おまえは仲良くやっている」



 ……確かに、そうなんだけど。



「だって、みんないい人ばかりだし、一生懸命働いてるから……」



 なんだか、お腹いっぱいになったら、眠くなってきちゃった。

 うとうととしていると、マオが頭をくしゃりとなでてきた。



「そうか。エートは、いい子だな。さあ、横になれ」



 ふふ、やっぱり、子ども扱いする。でも、そういうところ、お兄ちゃんみたいで好きだな。

 わたしは言われた通りに横になった。

 マオは、わたしの髪を手ですいてくれている。
< 140 / 303 >

この作品をシェア

pagetop