【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
マオは、ふっとくちびるに笑みを浮かべた。
「それは、おまえも一緒だろう。
こんな路地裏にあるマンションで、
ダンジョンの管理人をしているやつらなんて、
アヤシイことこの上ないじゃないか。
それでも、おまえは仲良くやっている」
……確かに、そうなんだけど。
「だって、みんないい人ばかりだし、一生懸命働いてるから……」
なんだか、お腹いっぱいになったら、眠くなってきちゃった。
うとうととしていると、マオが頭をくしゃりとなでてきた。
「そうか。エートは、いい子だな。さあ、横になれ」
ふふ、やっぱり、子ども扱いする。でも、そういうところ、お兄ちゃんみたいで好きだな。
わたしは言われた通りに横になった。
マオは、わたしの髪を手ですいてくれている。