【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
そんな大金で、買ったっていうの!?
「お願いします、学校には内緒にしてください。
こんなことバレたら、退学になっちゃう!」
ミンリィさんは涙目になってわたしにお願いをしてきた。
ど、どうしよう。そんなこと言われても……。
と、そこで、ヴァンがあらわれた。もうすぐ掃除の終了時間だから、迎えにきてくれたのだろう。
「どうされましたか?」
あの営業スマイルで、ミンリィさんに声をかける。
ミンリィさんは、その笑顔にやられたらしく、顔が真っ赤になった。
まあ、正体を知らないもんね。しょうがないね。
なんか、この場でヴァンの本性を知ってるのがわたしだけっていうの、
ちょっとトクベツな感じでうれしいかも。
ミンリィさんが、もじもじとしながら、例の証明書を見せて説明すると……。