【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 ヴァンはミンリィさんの言ってた方角に向かって、走り出した。

 いつもながら、思ったら即行動なのね。

 あと、後半、営業モードじゃなくなってましたよ……。

 後ろでミンリィさんが、
 「口が悪くても、ステキな管理人さん……」
 とうっとりとつぶやいていたことは、気のせいだと思いたい。



***



「ヴァン、この証明書って、ホンモノなの?」



 ヴァンと行動しているうちに、わたしも体力がついて、
 こんな風に走りながら会話ができるようになった。

 だって、ヴァンってばホントすぐに走り出しちゃうんだもん。



「いや、ニセモノだな。本物の証明書は、宝箱の中から取った時、
最初に触ったやつの魔力がきざまれるようにできている」

「そうなんだ」
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