【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「いいか、さっきまでいたマンションは、
こういう風に、ドアでお試しダンジョンとつながってる。
おれたちが管理するのは、このダンジョンだ。
で、管理人の仕事にはダンジョンに住む
モンスターの管理も含まれてるってワケだ」
か、管理人って、ダンジョンの管理人ってことだったの!?
ダンジョンにつながってるマンションだから、「ダンジョン・マンション」ってワケ!?
そんなの、聞いてないよおおお!
混乱しているわたしをよそに、ヴァンはきょろきょろと辺りを見回し、ある一点で目を止めた。
「いた。カゼひきサラマンダーだ」
「え」
わたしは、さびついたからくり人形が動くように、ゆっくりとそちらの方へ首を動かした。
そこにいたのは、びっくりするほど巨大なトカゲだった。
ウワサに聞く、ドラゴンくらいあるんじゃないの、これ……。
大トカゲは、体に火をまとっていた。うわあ、初めて見た。
これが、本物のサラマンダーなのか……。
ぶえっくしゅーん!