【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 近くにいたマオに話しかけるも、
 どう言ったらいいものか、その続きが出てこない。



「……おれからは、何も言えないな。ヴァンに聞け」



 うん、そうだよね。こういうのは、ヴァンに直接聞いた方がいい!



「わかった!」



 わたしも急いで台所から飛び出した。

 ヴァンは、いったいどこにいったの!?

 とりあえず、ヴァンの部屋に急ぐ。

 ドンドン、とノックをするも、返事はない。

 入ろうとすると、鍵がかかっていた。



「ヴァン、いるんでしょ!?
鍵、開けてよ!」

「来るな! ほっとけ!」



 強い拒絶の言葉。でも、ヴァンがそこにいることがわかった。



「開けてってば、ヴァン!」



 ヴァンからの返事はない。

 無視を決めこんでいるようだ。

 でも、このままにしておくのは、絶対悪い。
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