【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 ……そう、これだよ!

 マオは、わたしの髪をさわって髪飾りをとろうとしたわけで、
 つまり、わたしのことをベタベタ触ってたってことになる。

 で、そのわたしが、ヴァンのものっていうことだよね。

 わたしが、ヴァンのもの……。

 それって、マオがわたしたちのことを、
 恋人同士だと思ってるってことじゃん!

 ちら、とヴァンを見ると、ヴァンの顔は赤かった。

 耳の先まで真っ赤だ。

 ヴァンも、わたしと同じことを思って、
 恥ずかしがってるってワケだよね。



「ん? 変か? 
おまえのつくったものに勝手に触って、
壊したらマズイと思ったんだが」



 マオは、疑問に思った時のクセなのか、
 こてんと首をかしげる。

 って、え? 「おまえのつくったもの」って……、
 もしかして、髪飾りのこと!?

 つまり、マオのセリフの本当の意味は……。
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