【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
なんか、かわいそうだし……。
そうして、ヴァンはようやく、のろのろと立ち上がったのだった。
「じゃあ、ひと通りやってくぞ。まずは、変身」
マオが言って、パンっと手をたたく。
ヴァンは「変身……、得意じゃねーんだよな」と言ったかと思うと、煙に包まれた。
煙がはれると、あらわれたのは……。
わたしの手のひらにちょこん、と乗るくらいの、コウモリ!
「うわ~! か~わいい~!」
くるんっとした愛らしい瞳がたまらない!
「だから、かわいいって言うなっての! これならどうだ!」
コウモリちゃんが煙に包まれ、次にあらわれたのは……。
「わあっ、子犬!」
「犬じゃねえ! オオカミだ!」
もふもふしてて、めちゃくちゃかわいい子犬……
じゃなくて、金の毛皮のオオカミさんだった。
わ~、毛並みがふわっふわ。
なでたい!