【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
ヴァンの叫びに、びっくりしてとびあがる。
いったい、どこらへんが念力なの? なんか動いてた?
疑問に思っていると、
マオがほんのりとうれしそうに、
「ほら、ここがちょっと曲がったぞ」と、わたしにスプーンの柄を見せてきた。
でも……。
「ごめん、マオ、わかんない」
わたしの正直な感想に、「そうか」とちょっとしゅんするマオ。
マオも、おとななのに、かわいいところあるんだよね。
「じゃ、次は……」
「待った、もういい。これ以上なさけないところ、エートに見せられるかよ」
わたしは、ヴァンのことなら何でも知りたいんだけど……。
まあ、そうなるよね。
「だが、ヴァン。
ヴァンパイアの超再生能力、怪力、障壁――いわゆるバリアか。
それはもう、エートに十分見せただろう?」
「あー、これは、どうだ?」