【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
本編 13章~18章【完】
13.管理人、やめます
大通りの広場で、高らかに響くラッパの音。
それとともに告げられた、とある「ニュース」。
それを聞いた時、頭が真っ白になった。
それから、徐々に心臓の音が
どくどくと大きくなっていく。
ああ、だめなんだ。
頭のすみではわかっていたこと。
でも、ずっと目をそむけていた。
とうとう、現実と向き合う日がきた。
そう。
わたしの責務から……、逃げだしちゃ、だめだったんだ。
***
「マオ、起きてる?」
マオの部屋をノックすると、ガチャリとドアが開いた。
「……どうした?」
「話があるの」
「入れ」
導かれるまま、部屋に入る。
黒やグレーを基調とした、落ち着いた雰囲気の部屋。
マオはベッドに腰掛け、わたしはすすめられてイスに座った。
「……」
しばし、お互い無言が続く。