【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 ゴミ捨て場から荷馬車に移されるために運ばれる時、
 「このビン入り木箱、なんかやけに重くないか?」
 と言われて、思わずドキリ。

 フタをあけられたら、バレちゃう!

 でも、
 「このビンは、特別らしいぞ。ミランダの店前へ配達、
 と書いてある。ヘタにフタをあけない方がいい」
 と他の誰かが言ってくれた。

 セ、セーフ! 危なかった。

 こうして、わたしは見事に外へ脱出。

 都合よく、わたしの入った木箱は、路地裏のどこかのお店の前におかれた。

 箱のスキマからのぞいて、近くに人がいないのを確認。

 木箱から出ると、わたしはメイドエプロンを脱ぎ、
 黒いワンピース一着になった。

 そうして、あの掲示板に出会ったのだ。



***



 すべてをマオに話すと、マオはやはりな……。とうなずいた。
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