【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
14.試練を与えよ!
わたしは、今、
城の謁見(えっけん)の間(目上の人と会う部屋のことね)で
お父様の前にいる。
お父様の近くには、ウォルツ竜倒公爵、
つまり、アンダーソンの父親もひかえていた。
これは、わたしがそう頼んだのだ。
言いたいことがある、と。
これは、マオと管理人のみんなで立てた計画の第一歩だ。
あの後、わたしとマオで、今までのことを管理人みんなに話した。
驚いている人もいれば、うすうす感じていた人もいたけれど……。
ヴァンが、「どんな肩書きであれ、エートはエートだろ」と
きっぱり言ったのを皮切りに、みんながヴァンの考えに賛同してくれた。
ありがとね、ヴァン。
それにみんな。すっごく心強いよ。
わたしの正体がエレオノーラ王女だって分かっても、
みんな緊張したり、かしこまらずに、普通に接してくれたんだ。