【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
管理人は、家族と同じ。
それを、じんと感じたよ
その後、マオと管理人のみんなで、
わたしがうまく戦えるように計画を立ててくれた。
そして、わたしはみんなから応援され、
背中を押されるかたちでダンジョン・マンションを後にしたのだ。
ってわけで、わたしは城の前の門でほくろをはずし、
門番に顔を見せ、堂々と帰ってきたのである。
「おお、エレオノーラ。
よくぞ、よくぞ無事で戻ってきてくれた……!」
お父様が目に涙を浮かべているのを見て、ちくっと罪悪感が胸を差す。
だめだめ、これにまどわされちゃ。
わたしは気を引きしめる。
タダで戻るワケ、ないじゃない!
「お父様、そして、ウォルツ竜倒公爵様も。
ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
これで、フローリアとアンダーソン様と婚約は解消していただけますか?」