【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「ああ、分かった。そうしよう。
ウォルツ竜倒公爵よ、それでよいな?」
「はい。アンダーソンも、納得するでしょう」
よし、竜倒公爵も納得してくれた。
「ただ、お父様、ウォルツ竜倒公爵。
わたくしが、アンダーソン様と結婚するにあたって、条件がありますの」
「おお、何だ? 言ってみろ」
わたしは息をすうっと吸って、大声で言った。
「ぶっちゃけ、アイツ、そんなに強いの?
竜倒公爵の息子にしては、ぶよぶよにたるんでるっ!
わたしの結婚相手には、わたしより強い人、
この国の王をまかせられる人を連れてこーいっ!」
わたしの言葉がくずれ、お父様……、あーもう、メンドクサイ。
父さんと竜倒公爵の目が点になる。
まわりにいた兵士たちも、
言葉ははさんでこないけれど、驚いている雰囲気が伝わってきた。
「ど、どうした、王女よ。エレオノーラよ」