【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「女王はいかん!
これはいにしえの竜倒公爵の願いであり……。
あの、『愚かな女王』の事件を、繰り返してはならんのだ!」
「あんなの、悪竜が選んだのが、たまたま女王だっただけでしょ!?
その時在位してたのが王だったら、
絶対悪竜は女に化けて、王をたぶらかしてたって!」
ぶふっとなにか吹き出すような声が聞こえた。
パッと見ると、不愛想な竜倒公爵の顔。
気のせい?
「どうです? 竜倒公爵。
あなたたちは悪竜を倒す力でもって、公爵の位をあたえられた。
……それなら、今でも竜を倒すくらいの鍛錬(たんれん)をつんでいるのでは?」
今度は竜倒公爵に話をもちかける。
「確かに。
王女の言う通りです。
竜倒公爵の名に恥じぬよう、日々修業をしております」
「では、結婚の試練として、わたしがアンダーソンと手合わせしてもよろしくて?」
「こら! エレオノーラ!」
「……いいでしょう」
えっ、アッサリ承諾!?