【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 びっくりしていると、竜倒公爵はふんと鼻で笑った。



「王女のわがままくらい聞いてあげる度量がなければいけませんからな。
なーに、うちのアンダーソンなら、きっと勝ちますよ。
もしアンダーソンが負けたら、
エレオノーラ王女が次期女王になるという推薦もしましょう。
この竜倒公爵、ウォルツ家の名にかけてね」



 ふうん。

 強者の余裕ってやつ?

 なんだかうまくいきすぎなするけど……。

 正直、アンダーソンはともかく、その取り巻きの強さは未知数だし。

 でも、これで竜倒公爵の了解も得た!

 竜倒公爵の発言の重さは、だれよりも父さんが理解しているはず。

 じろっと父さんを見ると、はあ、とため息をついた。



「分かった、エレオノーラ。
おまえの言う通りにしよう。
アンダーソン公子には、結婚するにあたって、試練を与えると言おう」



 や、やったー! 認められた!
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