【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
 マンションって建物じゃなくて、本物のダンジョンを管理するっていうのには驚いたけど……。

 ここで、あきれられて失格になるワケにはいかない!

 えーと、えーと、なんとかならないかな。



「あのさ、ヴァン。サラマンダーのカゼって、どうやって治すの?」

「あ? この解熱剤を飲ませるんだよ」



 そう言ってヴァンが背負っていたバッグから取り出したのは、でっかいガラス瓶。

 中には、どんより緑ににごった液体が入ってる。

 ぶっちゃけ、ものすごくまずそう。



「これ、めちゃくちゃ苦いけど、効くんだぞ。前も無理矢理飲ませた」



 やっぱり苦いんだ。てか、前回もそんなことがあったのね。



「でもさ、カゼって安静にしてたら、勝手に治っちゃうじゃない? 
急いで治療しなくても……」
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