【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 顔はちっちゃくて、すらっとしている。

 だから、アンダーソンは、
 フローリアとの婚約でもいいって言ったんだろう。

 それに、アイツはきっと、王族にさえなれればなんでもいいのだ。



「ダメだよ、フローリア。自分をもっと大切にしなさい」



 わたしはやさしくなだめた。

 わたしは知っている。

 この愛(いと)しい妹も、わたしと同じ目にあい、
 わたしと同じく自由を夢見ていることを。



「わたしが勝ったら、竜倒公爵がわたしのことを女王に推薦してくれるんだって」



 これは予想外だった。

 なんていうか、ついでにこんなことを言ってくれてラッキーって感じ。



「それで、わたしが努力して推薦をたくさんもらってさ。
もしわたしが正式にこの国の後継ぎになったら、
フローリアがもっと城で過ごしやすくなるようにするからね」

「例えば?」
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