【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
「自由時間をもっと増やす!
今までは、自由時間も王女の品格を忘れずおしとやかに~
なんて言われてたけど、それって自由じゃないじゃん。
だから、自由時間には何をしても問題なし!
泥遊びだろうが、木登りだろうが、好きなことをする!」
ふんっと鼻息荒く宣言する。
「まあ、お姉様ったら。
泥遊びも、木登りも、お姉様がやっていたことではないですか」
……うん、そうなんだよね。
わたし、おとなしいフローリアとは違って、超がつくほど活発だったから。
木から落ちたときは、
「お願いだから、あなた様は王女であることを自覚してください!」って
教育係に泣きながら叱られたっけ。
フローリアはくすくすと笑っている。
よかった。
ちょっと元気が出て来たみたい。
「それに……。
それにね、フローリアが、どんな人とも自由に結婚できるようにしてあげるから」