【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~



 ムドーは戦士を相手に、しっぽ攻撃や、噛みつき攻撃を始めた。

 しかし、戦士は避け続け、ついにムドーのしっぽにしがみついた。

 ムドーの体にまとっている炎は、
 さっきの法力使いの防御呪文のおかげで平気みたいだ。

 戦士は、急所があるムドーの体の中心にむかってよじ登っていく。

 ムドーはしっぽを振り回し、たたきつけるが、戦士はしっぽを離そうとしない。

 が、そこで、いきなりムドーのしっぽが落ちた!



「きゃああ、ムドー!」



 わたしが思わず叫ぶが、ムドーはケロッとしている。



「エート、落ち着け。
わしが自分で切り離したんじゃ。
体に登ってこられたらたまらんからの」



 え、そ、そうなの!?

 そういえば、とかげのしっぽ切りって、聞いたことがある……。

 とかげは、敵から身を守るために、
 しっぽをつかまれた場合、そのしっぽを切って逃げるんだよね。
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