【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~
エルノックは、防御の魔法を唱えたが、
それでもその牙には焼け石に水のようだった。
「ぐぐぐ、ごふっ」
エルノックはそのまま倒れてしまった。
これ以上は、無理だ!
「エートの名において、
友の、エルノックの助力に感謝する!」
わたしがエルノックの帰還呪文を唱えると、
エルノックはダンジョンへともどっていった。
「まずは一匹」
アンダーソンが、にんまりと笑って言った。
「ぐぬぬ! 生意気なやつめ!」
ムドーが力をこめると、
新しいしっぽが、ずりゅんっと生えてきた。
そのしっぽは、体の炎よりも、より大きな炎をまとっている。
いままでのしっぽよりも、細くて長い。
そのしっぽをムチのようにしならせ、ケルベロスに向かって攻撃した。
だが、ケルベロスは素早すぎた。
次々とかわし、ムドーに向かってくる。
ムドーが噛みつかれる!