【完結】お試しダンジョンの管理人 ~イケメンたちとお仕事がんばってます!~

 ヴァンは手を突き出して、バリアをはったが、
 その手は風の刃で傷ついているように見えた。

 ぽた、ぽた、と、上空から血が……、血? 

 ……違う。

 これは、血じゃない!

 黒い、なにか。

 闇色をした何かが、うごめいている!



「ヴァンパイアは、体に闇を飼っている」



 ぽつり、とヴァンはつぶやいた。



「見せてやるよ。これが、ヴァンパイアの力だ」



 ヴァンが手をかざす。

 すると、ヴァンの手のひらから闇がぶわっとあふれ、
 槍のような形になった!



「くらいな!」



 ヴァンは闇の槍を思い切り振りかぶり、
 ケルベロスに向かって、発射!

 でも、これって、さっきの氷柱と攻撃パターンが一緒だよね?

 ケルベロスは同じ対応をしてくるんじゃ……!?

 ああ、ほら! ケルベロスが炎を吹いた!

 そう思った瞬間。



「はじけろ!」
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